about - かもめやについて

私は、子どもの頃から絵を描いたり、工作するのが大好きでした。

将来は、何でもいいから手を動かす仕事がしたいなあと思いながら

具体的には何も決まっておらず

なおかつ、学校ではポスターのデザインから家具づくりまで

広く浅く色々な経験はさせてもらえるけれど

このままいくと何のエキスパートにもなれないままだということに

焦りを感じていた大学生のある日

本のカバーのデザインをする、という課題が出ました。

その時の課題の主眼は、カバーのグラフィックデザインにあったのですが

実際に本のかたちにして提出しなければいけないということで

資料とにらめっこしながら、紙を折ったり、貼ったり…

それが、製本との初めての出会いでした。

 

始めは一枚のぴらっとした平面の紙が

細々とした工程を根気よく重ねていった先に

自分の手の中で、確かな質量を持った「本」になったときの感動!

この鮮明な喜びに、仕事になるかどうかはともかく

わたし、本をつくるエキスパートになる!と決め

そこから、工芸製本(ルリユール)や古書の修復の勉強を始めました。

10年余り、1点ものの作品を作ったり、本の修理・修復を学ぶ中で

同じ本のかたちをしたものに携わるのでも

手帳とかノートとか、もう少し ‘ 日常生活の中で使える ’ ものが作りたい

という気持ちが自分の中ではっきりとしてきて

そうして、えいやっ!と始めたのがこの「紙もの文具と本 かもめや」です。

 

現在、かもめやは手帳・ノート・アルバム・ポストカードなどの紙もの文具の制作・販売と

 ‘ 本作りをあなたの日常にも… ’ ということをテーマに、製本ワークショップを不定期に開催しています。

 

■ 名前の由来

京都を拠点に活動しているかもめやですが
わたくし、店主の出身は兵庫県の神戸市です。
高校を卒業するまでを神戸で過ごしました。

制作・販売を始めるにあたって、屋号をどうしようかと考えていたとき
ふっと頭に浮かんだのは、坂の上からきらきらとした海を臨む景色の中にある
白い小さなお店…

この先、どこへ根を下ろすことになっても
自分がものを作るときの、イメージや心構えの出発点というのは
生まれ育った街の景色の中で育まれたものでもあるはず、と思い
天気のよい日に坂から見下ろす海の、きらきらした輝きを想いながら
「かもめや」と名づけました。

今は実店舗を持たないかもめやですが
坂の上の小さなお店を想像しつつ、このサイトを楽しんでいただければ、と思います。
きっと、窓からは心地よい海風が吹き込んでいます。